概要

AccuReadTM OCR では、多機能製品(MFP)の光学式文字認識(OCR)を利用し、原稿をデジタル化できます。この場合、以下のメリットがあります。

アプリケーションを使用して、ハードコピーの原稿から検索や編集が可能なファイルを作成します。従来のデスクトップ OCR ソリューションと比較すると、AccuRead OCR はスキャンと OCR ステップを 1 つの処理に統合しています。このアプリケーションでは、TWAIN または ISIS(Image and Scanner Interface Specification)ドライバのインストールや、スキャンターゲットの調整は必要ありません。

メモ: OCR のスキャン解像度は、認識結果を向上させるために 300 dpi で固定されています。詳細なテストで、300 dpi でのスキャンが低い解像度でのスキャンよりも著しく精度が高いという結果が示されています。300 dpi 以上の解像度でスキャンしたときには、精度は向上しませんでした。

システム要件

サポートされるアプリケーション

メモ: 詳細については、⇒ アプリケーションのドキュメント

サポートされる形式と言語

出力ファイル形式

認識済み言語

OCR のパフォーマンス

AccuRead OCR のパフォーマンスは、原稿をスキャンしてから処理結果のデジタル出力を受信するまでの時間として測定されます。

LexmarkTM は、国際標準化機構(ISO)や国際電気標準会議(IEC)など、標準の策定機構が定めたテストスイートを検討した結果、ISO/IEC 24735 を採用しました。4GB RAM を搭載し、ハードディスクを取り付けた CX720 MFP で、このスイートに基づいて、モノクロスキャンとカラースキャンのテストを実施しました。

テストスイートに含まれているサンプルイメージ

スキャンのテスト条件は以下のとおりです。

平均的なテスト結果

スキャンの種類

パフォーマンスの結果

モノクロスキャン

ページあたり 3 ~ 6 秒

カラースキャン

ページあたり 4 ~ 7 秒


サンプルの原稿

AccuRead OCR では、高コントラストでテキストが背景からくっきりと見分けられる原稿で最も高いパフォーマンスが実現されます。

テキストと背景のコントラストが低い原稿の場合、または明るい色のテキストと暗い色のテキストの両方が含まれている原稿の場合、さらに詳細な処理が必要になります。OCR の精度は、スキャン設定の調整、またはサーバーベース OCR ソリューションの利用で向上させることができます。

AccuRead OCR またはサーバーベース OCR に適していない原稿を以下に示します。

コントラストがない原稿の例
コントラストがない原稿の例